人を支える仕事がしたい方へ!次世代のエースが語る「工事事務」の魅力

【PROFILE】
加治木 拓也(かじき・たくや)。株式会社大久保恒産 低層工事部 工事事務 課長代理。2012年12月入社。趣味はバイクで、休日はバイクに乗っている。
加治木さん、本日は宜しくお願い致します!早速ですが、加治木さんは前職何をされていたのですか?
前職はバイク屋で、店長代理として営業をしていました。営業というのは「数字を出してなんぼ」という世界ですが、数字に追われる生活が僕はあまり好きではなく、転職を検討するようになりました。
そうだったんですね。大久保恒産を知ったきっかけはなんだったのでしょうか?
求人媒体です。
バイク屋さんと足場屋さんとでは仕事内容が大分違うと思うのですが、建設業界へ転職されたのはどうしてですか?
学生のときに土建のバイトはしていたので、建設業界で働くことに対しては自分の中では違和感が全くありませんでした。アルバイトではありますが、現場での作業も経験しているので、大なり小なり活かせることもあるだろうと。
そうだったんですね!入社の決め手はなんだったのでしょうか?
僕が見たその求人媒体の大久保恒産のページには、動画メッセージも載っていたのですが、その動画で奥住さんがものすごい真顔で(笑)「工事事務の5年後のエースを探してます」って言っていたんですよ。
写真中央の男性が工事事務 部長代理の奥住さん。奥住さんのインタビュー記事「アットホームすぎて会社っぽくない!?大久保恒産の「楽しく働く文化」とは」も合わせてどうぞ。
工事事務の5年後のエース、ですか?
「これからの大久保恒産を作っていく事務の次世代のエースを育てたい」と。その奥住さんの真剣なメッセージと表情を見て、この会社だったらしっかり育ててもらえるなって思ったんです。せっかく働くなら成長できる環境がいいですし、自分の力を新しい環境で試したいとも思っていたので、大久保恒産への入社を決めました。
受け入れ体制がしっかりしていると、安心して飛び込めますよね。入社後はどんなお仕事をされているのですか?
工事事務は、事務員がそれぞれの課につき、その課の番頭さんや職人さんと連携を取って仕事をします。忙しい番頭さんや職人さんのサポーターとして、会社に送られてきた図面を各担当の番頭さんに渡したり、請求書を作成・送付し、その入金確認を行ったりしています。
加治木さんは現在課長代理を務められていますが、工事事務で最短のスピード出世だと伺いました!まさに次世代のエースとして活躍されていますが、なにか仕事をする上で大切にしていることはありますか?
現場の人(番頭や職人)って、たくさん仕事ができればその分売上が上がるので、事務である僕たちは番頭さんや職人さんがいかに動きやすいようにフォローできるかがとても大切なんです。
なので、些細なことにこそ気を遣っていますね。例えば、現場の位置が書いてある地図ひとつとっても、その地図が職人さんにとって見やすい地図なのかどうか。現場に行くまでに迷ってしまっては職人さんが作業をする時間が減ってしまいますから、見やすく分かりやすい地図を渡せるように心がけています。
なるほど!具体的に、どんな地図が職人さんにとって分かりやすい地図なのでしょうか?
職人さんに渡す地図って、地図ソフトをA4でプリントして目的地(現場)のアップ写真を並べるんですけど、トラックを運転しながら地図をめくるって危ないし面倒くさいじゃないですか?
図面って、受付ページ、地図、配置図、平面図、立面図、材料拾い出し表、下見写真、とたくさんあるから、できるだけ一枚でわかりやすい配置にしたり、地図一つとっても見やすいように工夫したりしています。
地図ひとつにもそんな心遣いが込められているんですね!
工事事務の人は机上の学問だけで番頭さんや職人さんをサポートしなければいけませんが、そんな中でも、なるべく現場の感性に近い状態で仕事するためにはどうしたらいいだろうか?ということは常々考えています。
図面を見れば家の形はある程度把握することはできますが、その周辺環境や詳細についてはどういう環境か把握できません。ですが、「この辺ってどういうところだっけ?」と番頭さんや職人さんに質問されたときにできるだけフォローできるように、僕の場合は現場の住所や位置関係はだいたい頭に入れています。
そうすると、「この辺ってどういうところだっけ?」と聞かれても「あの辺はアップダウンがきついから気をつけて下さい」とか「かなり入り組んだ住宅街なのでトラックはここまでしか入れないので気をつけて下さい」といった会話ができるようになるんですよ。
足場職人って、夏は暑いし冬は寒いしで本当に大変な仕事です。そんな中、頑張っている職人さんの気持ちに一歩でも近づけるようになれたら、という気持ちで日々仕事しています。
「同じ気持ちで仕事したい」と思ってくれる加治木さんにサポートしてもらえると、番頭さんや職人さんも心強いでしょうね!工事事務というお仕事のやりがいってどんなところにありますか?
やっぱり、番頭さんや職人さんに「ありがとう」と言ってもらったときですね。先日、会社の忘年会があったのですが、職人の細井さんと話していたときに「加治木さん以外の事務は考えらんないです」って言ってくれたんですよ。「そこまで言ってくれますか」って泣きそうになるくらい嬉しかったです。
写真の男性が職人の細井さん。細井さんのインタビュー記事「大久保恒産の4大稼ぎ頭の一人が語る、「足場職人」の魅力とは?」も合わせてどうぞ。
それは嬉しいですね〜!
何かをして感謝をされるっていうのは嬉しいですよね。
前職であるバイク屋時代も、自分がおすすめしたバイクでお客様に喜んでいただけると嬉しかったですし、バイクに直接手を下せるのは工場の人でしたから、店長代理である自分は「工場の人達が動きやすいようにサポートしよう」という想いで働いていました。そういう、支える立場であるという点は前職から変わっていないですね。
バイクが趣味だという加治木さん。休日は大好きなバイクに乗っているそうです。
今も直接施工しているのは職人さんと番頭さんですから、事務である僕たちからすれば、現場の人あっての仕事です。その現場の人達に「加治木さんのサポートのおかげで現場に到着できたよ。ありがとう」などと感謝の言葉を言ってもらえるのは嬉しいですよね。ほんと、僕にはもったいないお言葉ですって感じです(笑)。
お互いに感謝しながら仕事できるなんて、素晴らしいチームワークですね。
大久保恒産って、本当にピュアな人達ばっかりなんですよ。先日も、帰り道でバイクが壊れちゃった職人さんがいて、直してあげたら「本当にありがとう〜!」って近くの自動販売機でジュース6本くらい買ってきてくれたんですよ。「ジュース6本もいらないよ」って話なんですけど(笑)、気持ちを素直に全力で伝えてくれる感じが嬉しいですよね。
ジュースを抱えて走ってくる職人さんがなんだか目に浮かびます(笑)。加治木さんは、大久保恒産ってどんな会社だと思いますか?
ひとことでいうと、家族ですね。いいことも悪いことも全部共有してくれるし、他愛のない話もするので、社員同士の会話が家族っぽくて「本当にここ会社か?」って思うくらいです(笑)。
同僚という関係を超えて家族なんですね。素敵です!
印象的なのは、私が病気になってしまって、入院と自宅療養のトータルで1ヶ月お休みをいただいたときです。復帰後、出勤してから3〜4時間経つとみんなが「帰りな」って言うんですよ。1ヶ月もお休みをいただいてしまってみんなに負荷がかかっていることも分かっていたから、「いやいやそんなわけいかないですよ」って言っても「まだまだ本調子じゃないんだから無理しちゃダメだよ」って。「家族より気遣ってくれてんじゃないか」って思うくらいみんな心配してくれました(笑)。本当にありがたかったですね。
月並みの言葉になってしまいますけど、大久保恒産のそういうアットホームな雰囲気が好きです。
大久保恒産 工事事務のみなさん。
本当に家族みたいですね〜!加治木さんは、目標にされていることってありますか?
業務フローの改善です。「もっと良くしていける」「今後こうなっていくだろうから〇〇しないとな」と感じている部分がたくさんあって、実は2年前から予想されることやそのためにやっていきたいことをノートに書きためてあるんです。ですが、まだ実行できていない歯がゆい状態なので、それを具現化していくことがこれからの目標ですね。
具体的に、どんな改善案がノートに書かれているのでしょうか?
例えば、今後ますます安全衛生に対する法律と元請けさんの意識が高くなってくるので、それに対してちゃんとした書類を提出したり、改善しなければならない点などがわかりやすく見れる表やデータベースの構築を視野に入れた取り組みをしています。工事事務だけでは解決できない課題なので、総務も巻き込んで一緒に取り組んでいきたいなと思っています。
場合によっては会社的ないい方をすると人件費を削れる可能性も出てくるかもしれないし、もっと細かいところにも目を配れば、社内的な事務処理の質の向上は間違いなくできると思っています。
すごいですね・・・!「事務」と聞くと「作業をする人」というイメージを持っている人もいると思うのですが、加治木さんは会社全体、業界全体の未来を見据えて場合によっては経営に関わることにも踏み込む攻めの姿勢が素敵です!
いえ、まだ考えているだけなので、この様々な「こうしたいな」「こうしなきゃいけない」っていうのを具現化していくことが今の目標です。視野を広く持たないと、この先の変化にはついていけませんから、発生した業務をただこなすのではなく、先を見据えてどんどん先手を打っていきたいですね。
職人さん番頭さんの要求にすんなり応えられる強い体制をつくっていけるよう、教育しかりツールしかり整えていきたいと思います。
さすが次世代のエースです!応援しています。本日はありがとうございました!