他業種からの転職もあり!?業界未経験者がすぐに溶け込める、大久保恒産の社風とは

【PROFILE】
盛岡 優也(もりおか・ゆうや)。大久保恒産 法人営業部設計課 2019年入社。
大久保恒産の設計課で活躍されている盛岡さん。実は美容師からの転職という経歴をお持ちです!そんな盛岡さんに、大久保恒産へ転職を決められた理由や、今の仕事への想いについてお聞きしました!
盛岡さん、本日はよろしくお願いします!盛岡さんの前職は美容師とお聞きしていますが、大久保恒産で働かれている方のなかでも異色の経歴ですよね。大久保恒産へ入社されたきっかけは、何だったのでしょうか?
大久保恒産への入社は、柳さんに紹介してもらったことがきっかけです。
元々は多店舗展開している美容室で統括マネージャーをしていたのですが、ちょうど転職しようと考えていたときに、美容室のお客さんであった柳さんから大久保恒産の紹介を受けました。
美容師から建設業へと、かなり思い切った転職ですね!まったく異なる業界への転職ですが、どういった経緯があったのでしょうか?
実は美容師を辞めた経緯というのが今の奥さんと結婚をするためでして、美容師の給与は歩合が大きいのですが、奥さんのお母さんから結婚をするにあたりその点の不安定さを少し心配されていました。
そのため、じゃあ美容師を辞めて固定給の仕事に就こうかな、と転職を考えていました。
転職先の候補としては美容学校の先生などもあったのですが、ちょうど柳さんから「設計課という、PCで図面を描く仕事があるんだけど」と今の仕事を紹介され、PCで仕事をするのって何だか格好良いな、ぐらいのイメージで大久保恒産への転職を決めました(笑)
なるほど(笑) PCで図面を描かれる仕事とのことですが、転職の際、PCスキルなどに不安はなかったのでしょうか?
もともと美容師時代も、美容室で使っているシステムなどを自分が作っていたこともあり、PCスキルに大きな不安はなかったですね。
また、大久保恒産へ入社すると決まってから実際に入社するまでは半年ほど時間があったのですが、仕事でCADを使うと聞いていたので、事前に自分のPCへとCADを入れて操作方法を予習しており、入社してからも割かしすぐに図面を描くことができました。
流石ですね!美容師時代は立った状態での接客時間が長かったかと思いますが、現在は逆にPCと向き合ってのデスクワークが中心ですよね。そのギャップはいかがでしたか?
前職とは仕事をする姿勢が真逆なので、やはり最初のうちはずっと座っていることが大変でしたね。
ですが、仕事なのでと割り切ってやっていくうちに、その姿勢にもだんだんと慣れていきました。
また、美容師自体も、仕事を辞めてもスキルは残るものなので、今でも家族や友人の髪を切ることがあり、完全に美容師を辞めたという感覚はないです。僕自身は、美容師でもあり図面も描く人、という気持ちで仕事をしています。
大久保恒産へ入社されて現在3年目となりますが、実際に仕事をされてみていかがでしたか?
実は初めに、設計課で直属の上司である井上さんにお会いした際「一人前になるのに3年かかるぞ」と言われまして。
僕もまったく別業種からの転職ですから、周りにもできないのは当たり前と思われて入社をしているのですが、社会人歴で考えると入社時で8年目になるため、転職先でまったくの新人扱いされるのは自分としても恥ずかしいかなと。
それで、先ほどのCADの予習もそうですが、事前に分かる範囲で勉強をしていました。
そうしたところ、井上さんからは1ヶ月しないうちに「もう教えることはないな」と言われるようになれたので、ひとまずは良かったな、と安心をしています。
それはすごいですね!設計課では、どのような流れで現場の図面を描かれているのでしょうか?
いくつかパターンはありますが、基本的にはまず番頭さんが仕事を取ってきて、その番頭さんが行う現場に図面が必要な場合は依頼をされて仮設計画図を描く、という流れです。
また法関係で絶対に図面を描かなければいけない現場もありますね。
あとは道路上に足場がはみ出るとか、道路上に車を停めて作業をする際は、道路使用や道路占用という申請に伴う図面の作成と、その申請業務も行います。
実際に図面を描いている様子はコチラ!
●【足場図面】道路使用図面の製図例
この2つが主な仕事となりますが、設計課の仕事はどちらかというと自分で取ってくるものではなく、あくまで番頭さん達のサポートという役割です。
一つの現場の図面を描き始めてから描き終えるまでは、大体どれくらい時間がかかるのでしょうか?
そうですね、図面にかかる時間は手がける物件の大きさや形で異なりますし、また建物も真四角だったら早いのですが、ややこしい建物の場合は描き終えるまでに時間もかかります。
また、新築ですと建築時の図面があるので早いのですが、改修現場だと古すぎて昔の図面が読めなかったり、ということもあります。
なのでこれらによって現場に必要な図面を描き上げるまでの時間は左右されますが、平均ですと大体5~6日間ほど、約1週間ぐらいで描き上げています。
本当にややこしい建物で、現場へ行かないと分からない案件ですと、現場へ行って測定する時間も入れて完成まで2週間ほどになりますね。
道路使用・道路占用と仮設計画図では、どちらの仕事の方が多いのでしょうか?
仕事の件数でいうと、圧倒的に道路使用・道路占用が多いですね。道路使用は現場の道路幅さえ分かってしまえば、その日で描き上げてしまえるので、どんどん件数をこなしていきます。
僕が入社して4月~12月末までの間に80件ほど図面を描きましたが、そのうち50~60件ぐらいは道路使用・道路占用でした。今は井上さんとの割り振りがあるので若干比率は変わっていますが、それでもやはり道路使用・道路占用の図面が多いです。
特に都内の物件は土地が狭いため足場が道路に出ざるを得ない状態で、都内の件数がそのまま道路使用・道路占用の件数といってもいいくらいですね。区画が古かったり、建物が古かったり、前の建築基準法の建物ですと道路まで5cmしかない、といった物件もよくあります。
道路も取れる幅が決まっているので、あまりに境界ぎりぎりに家が建っている場合は、どうやって足場を建てようと悩むことがありますよ(笑)
図面を描くのには集中力が必要かと思いますが、特にどの部分が難しいのでしょうか?
最初に行う平面図での割付けという作業が、一番難しくて頭を使う部分ですね。
平面図でもちゃんと立面図を見据えて、ここは引っ込んでいて逆にここは出てるなど細かく考えた上で、どれくらいの部材を使って現場作業を行うかを描いていくため、平面図での作業はよく考えますし難解な部分です。
それができた後に立面図へと落とし込むのですが、平面図がしっかりできていれば、あとは立面図に落とす作業は淡々と行うことができますよ。
図面の細かいところまで頭のなかで詰められており、なんだか盛岡さんも職人さんのように現場で足場が組めそうですね!
どうでしょう。理論的にはそうなのですが、実際に現場で思い通りに身体が動くかは、また別のお話ですからね(笑)
割付けを考えられるのと、立面図に落とされる作業では、盛岡さんはどちらがお好きですか?
これは難しいですね。割付けはとても頭を使いますが、その分ピタッとハマったときはすごく気持ちいい作業なんですよ。
でもたまに「職人さん、現場でこれをやるのはすごく面倒だろうな」って申し訳なく思いながら、細かい部材を図面へたくさん入れていることもあります。
設計課で直属の上司である井上さんは、盛岡さんから見てどんな方でしょうか?
井上さんとはめちゃくちゃ仕事がやりやすくて、自分は仕事をする上で、直属の上司が井上さんで本当に良かったなと思っています。
僕は全然知らない業界からこの世界へと入ってきたので、足場についてまだまだ勉強することがいっぱいあるのですが、井上さんは足場だけではなく、建物自体のことにもかなり精通しているんですよ。
なので、何か分からないことを質問をして、答えが返ってこなかったことがないですね。
何を聞いてもちゃんと答えてくれるし、こっちが3聞いたことに10ぐらいの知識量で答えてくれるので、より深いところまで学べるのが、いつもとてもありがたいです。
知識の広さも深さもすごいし、説明自体が上手くて分かりやすいですね。
きっと井上さん自身が、教えるのがすごく好きなのだと思います。
自分でも、仕事で分からないところがあったら、帰宅後に図書館へ行って調べたりするのですが、それでだんだん聞くことが減ってきたら、あるとき井上さんが「教えることがなくて、つまんねえなぁ」って言い始めて(笑)
もちろんまだまだ井上さんに聞くことはなくならないので、教えてもらえることは全部聞いて、吸収しようと思っています。
裏付けされた経験や知識、理由があった上での説明は、安心感がありますね!逆にこの場を借りて、井上さんへ何かお伝えしたいことはありますか?
いつも言いたいことは井上さんへ直接言えているのですが・・・あえて言うなら、そうですね。
細かい作業が非常に面倒だったり、うまくいかない図面ってなかにはあるんですよ。
そういった図面に井上さんが取り組んでいるとき、「なんだよこれ、面倒くせえ図面だな」って言いながら仕事をしていて、僕は常に横で井上さんの文句を聞きながら仕事をしているので(笑)
なるほど、そこは静かにやって欲しいということでしょうか(笑)
これ直接本人にも言っていますし、もう僕も慣れちゃっているのでいいんですけね(笑)
盛岡さんは、休日はどんなことをして過ごされていますか?
休日は基本的にアウトドアが好きなので、夏でも冬でも関係なく、妻とキャンプへよく出かけています。
年明けのお正月には河口湖でキャンプをしましたし、その後は相模原のキャンプ場にも行きました。
冬のキャンプでは、ストーブを持っていって、こたつも持っていきましたよ。
ストーブにこたつまで持参ですか!最近キャンプが流行っていますが、キャンプでは料理も作られるのでしょうか?
もちろん、料理もしますよ!
奧さんは元々アウトドアをまったくしない人なのですが、寒い冬でも一緒にキャンプへ付いてきてくれるのは、僕がキャンプ場でしかできない料理を作るので、そのご飯を食べにきている感覚じゃないかな(笑)
キャンプ場でしかできない料理、何だか美味しそうですね。一体どんな料理をされるのでしょうか?
たとえば、焚火を使って調理をしたり、釜土でピザを焼いたりですね。
あと、スモークした燻製料理も結構好きで、よくキャンプ場で作りますよ。
どれも本格的ですね!アウトドアといえば、大久保恒産の方達と一緒に釣りにも行かれているそうですね?
あれは元々のきっかけが、井上さんに趣味を作ろうというところから始まったんですよ。
僕は釣りもやるしキャンプもやるし、あとダイビングなどもやるのですが、井上さんに趣味を聞いてみたら何にもなくて、家に帰ってお酒を飲むだけだと。
実は僕が大久保恒産へ入社する前に柳さんから聞いていた話ですと、当時柳さんが高層足場を手掛けていたというのもあってか、柳さんは仕事を終えたら他の番頭さんを連れてよく飲みに行かれていて。
「あ、この会社はそういう交流が多いんだな」とイメージして入社したのですが、いざ蓋を開けてみたら、井上さんはまっすぐ帰宅されて、家でお酒を飲まれるんですよね。
あれ何か聞いていたのと違うな、と(笑)
それで、井上さんも還暦ですし、お酒だけじゃなくて外へ出ましょう、船に乗って釣りに行きましょうよ、と提案したら思いのほか井上さんの反応が良くて、また意外と社内でもやりたい方が多かったので、じゃあみんなで釣りに行きましょうと今に続く企画になりましたね。
社内の方とコミュニケーションが盛んでいいですね!最後に、盛岡さんが設計課で今後やっていきたいことは何でしょうか?
僕のなかで設計課というのは、工事課のサポート役というのが絶対的な立場だと思っています。
僕は美容師時代から、いつも自分が最高の二番手であり続けたいと考えて仕事をしてきていて、たとえば美容師のときはお客さんが第一で、僕はそのサポート、と考えていました。
図面を描く仕事も一緒で、工事の番頭さんや元請けさんがメインであり、そのサポートをするのが僕の手がけている図面ですね。
だからまずは、しっかりとそのサポートをしていきたいです。
また、吊り足場など、僕もまだ描いたことがない図面があるので、そういう新しい図面の描き方にどんどん挑戦をしていきたいですね。
あとは今は現場に出る機会というのがまったくないので、安全パトロールなどで実際にどうやって組んでいるのかを見ると、「こういう組み方があるのか」とすごい勉強になるなと感じています。
なのでそういった現場を見る機会に参加し、実際の組み方を見ていきたいなと思います。
今日はお時間をいただき、ありがとうございました!