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2016.5.6
仕事紹介

【職種紹介シリーズ】足場職人

足場職人とは?

大久保恒産における職人とは、「足場職人」を指します。足場職人とは、数少ない『モノづくり』と『スポーツ』が融合した『アスリート』の職業です。

足場とは、「高所作業を、安全に効率的にするためのもの」です。工事中には必要不可欠ですが、最終的には解体してしまうため、仮設工事と呼ばれています。仮設工事だからこそ、組み立てやすく、解体しやすい部材を使用しており、それはまるで作っては崩しの繰り返しを楽しむ『レゴブロック』のようなモノづくりの楽しさがあります。

足場が必要になるのは、実際に人が住むことになる住宅です。一軒一軒異なる住宅に、「いかに高所作業する人たちが使いやすい足場を組立てるか」という創造力を発揮する力が必要となります。

そして、重い部材を使って、短時間で効率的に足場を組み上げていくためには、身体の使い方、事前の段取り、チームで行動する力、根性が必要となり、スポーツのスキルにとても近いものがあります。毎日ケガをしないように、どうしたら早く正確に足場を組み立てられるか、それは記録更新や勝負に勝つために練習するアスリートとなんら違いありません。

現場では危険と隣り合わせで作業することが多い中、建設業で最も体力・筋力が必要と言われる足場職人は、体力・筋力のみならず、高い施工技術や、『与えられた仕事をやりきる』という精神力が必要となります。さらに、「気遣い」も必要となります。足場は、実際に使う職人さん(大工さんや塗装屋さん)が、使いやすく、安全に作業できる必要があるので、「こういう足場だと使いやすいだろうな」など、使う人のことを考えられる「気遣い」が必要になります。

建設業の職人といえば、ただ単純に怖い人が多いというイメージが多いですが、大久保恒産では、理不尽に怒ったりましてや暴力を振るったりということは決してありません。

厳しい言葉が飛ぶこともありますが、それは全てその人の成長を思ってのこと。厳しく言うことで、職人として、ひいては社会人として成長して欲しいという想いが人一倍強い想いから来る言葉なんです。「こいつは俺が面倒見て一人前に育ててやるんだ」という意気込みで若い人を育てる人って今の時代、実は少なくなってきてしまったのではないでしょうか。

大久保恒産は「建設業界で一番人が育つ会社」を目指しています。
それは、大久保恒産の多くの従業員が、今まで「俺がこいつを一人前にしてやる」という気持ちでずっと人を育ててきたからこそ言えることです。ただ単に仕事ができるようになることが成長じゃなく、「社会人として通用する人」に成長させることが、本当に育つことに繋がることを、皆が理解しているからこそ出来る教育だと思っています。

大久保恒産de
働く低層工事部 部長阿部の写真

大久保恒産の職人の働き方

大久保恒産の職人には2種類の働き方があります。

・正社員で職人になる「社員職人」
・個人事業主として請負契約を結んで職人になる「請負職人」

大久保恒産では2015年より、新卒足場職人採用を新たにスタートしました。建設業界では「請負職人」が主流の中、正社員雇用して職人となるのはまだまだ珍しいですが、今後も大久保恒産は社員職人の採用・育成に力を入れます。
また、ガンガン仕事してたくさん稼ぎたいという人は、「請負職人」となり、完全成功報酬制で仕事をこなすこともできます。
請負職人は個人事業主なので、週に3日しか働けないという人でも仕事をすることはできるのも魅力です。

大久保恒産では、自分に合ったスタイルで職人として働くことができます。

足場職人の仕事を通して身につく3つの力

①チーム力・・・単独作業でなく、チームとして成果を出す力
②体力・筋力・・・実践で使えるバランス感覚・体力・筋力
③精神力・・・要求された質・量を確実に遂行するために必要な力

①チーム力

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

現場は一人の力ではこなせません。チームでの連携があって初めて一つの仕事ができます。足場工事は仮設工事なので、モノが出来上がっていくスピードが他の業者よりも早いため、連携が取れれば取れるほど、クオリティの高いものが早くできます。そして、足場をどうやったら効率的に組立・解体できるか、それをチーム内で共有していないと、お互いがバラバラな動きをしてしまい、どんどん作業が遅れていきます。足場職人では、チーム力を高め、最速で最高のモノ作りをしていきます。

②体力・筋力

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

足場職人は、建設業の中でも人が運ぶ最も重い物を運ぶため、たとえ女の子でも、そこら辺の細い男子よりよっぽど力持ちです。毎日現場に出ているため、引き締まった筋肉となります。また、技術が上がってくればどんどん出来ることが増えてくるので、必然的に作業ペースも上がってきます。そうすると、頭でイメージした動きに身体がついていくために、日々体力が鍛えられます。

③精神力

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

日々危険と隣り合わせの作業を安全に行わなくてはならないため、集中力を長時間保たなくてはなりません。始めのうちは集中と緊張だけで疲れてしまいますが、慣れてくると、高い集中力を持続できるようになります。

以上の3つの力が職人を通して身につく力です。
日々自分の身体を使って仕事をするため、食事もよく取り、熟睡できます。そうした日々の積み重ねを通し、身体・精神両面が鍛えられます。毎日一生懸命に仕事をしていくことで日々快活に笑い、自分に自信が持てるようになるのです。

足場職人の1日とは?

足場職人としての1日は、現場によって日々の動きはことなりますが、一般的な一日の仕事の流れは以下のようになります。

時間 仕事内容
7:00 資材置場集合・材料積み込み
8:00 会社出発
9:00

現場到着・作業開始
9:00〜18:00

組立・解体・部分組立・部分解体・メッシュなど、その日の工程をこなす
(途中移動時間・休憩時間含む)
18:00 作業終了・帰社
18:30 帰宅

大久保恒産では、足場部材の拾い出し、施工計画、部材の積み込みから組立・解体まで、全て職人が行います。その日の現場量や工程をもとに、どうすれば効率的に仕事ができるか、自分で考えて行動しなければなりません。なので、毎日上記のようなスケジュールにはなりません。

足場職人の1日に密着!

ではここで、低層工事部施工課の社員職人チームに1日密着し、実際に働いてる人の様子をお伝えします!今回密着した人たちをご紹介します。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子
【PROFILE】
三井 雅樹(みい・まさき)。低層工事部副部長。1998年6月に中途採用で大久保恒産に入社。低層工事部配属になり、現相内組の山本社長の下で番頭仕事のいろはを教えてもらい一つの課を任せられるようになる。この山本社長に教えてもらった大久保魂は今でも自分の仕事の基本となっている。課の運営はサッカーチームの運営と似ており、その時の経験を仕事にも活かしている。2011年より、現在の低層工事部副部長となり、若手の教育に力を入れている。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子
【PROFILE】
山口 高志(やまぐち・たかし)。低層工事部 品質管理課 課長代理。1995年大久保恒産の職人として働き始める。現在の低層工事部の阿部部長とは高校の同級生。2015年10月より、現在の低層工事部 品質管理課 課長代理に就任。職人の時代から、高い精度の施工技術を誇り、現在ではわが社の施工のレベルアップと安全衛生意識の向上を推進する原動力となっている。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子
【PROFILE】
ホアン バン フン。低層工事部 施工管理課。2003年にベトナムから日本に来て、4年間日本語学校で日本語の勉強を行う。2013年に大久保恒産に入社、資材管理部置場課にて、置場で部材の取り扱いを学ぶ。2014年8月から工事事務に所属し、その後2015年9月より低層工事部 施工管理課に異動、現在は職人として働いている。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子
【PROFILE】
中嶋 木乃実(なかじま・このみ)。2015年4月新卒入社。低層工事部 施工課。職人。趣味はお菓子作り。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子
【PROFILE】
丸田 眞貴(まるた・まさたか)。2015年4月新卒入社。職人。低層工事部 施工課所属。趣味はスポーツで、休日は、大久保恒産の従業員も多く参加する地域のソフトボールクラブで活動している。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子
【PROFILE】
梅津 孝道 トビアス(うめつ・たかみち・とびあす)。低層工事部 施工管理課。2015年4月新卒入社。職人。ドイツ人とのハーフ。愛称は「梅ちゃん」。岩手県出身。

AM7:00 置場集合、積み込み作業

「置場」と呼ばれる施工に必要な部材(材料)が置かれている場所へ集合し、その日の現場で使用する部材(材料)を積み込むところからスタート。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

職人さんの朝は早いんですね。大変ではないのでしょうか?
「家がここから自転車で10分程度のところなので大丈夫です。社員のほとんどは寮に住んでいるんですよ」

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

実は、大久保恒産は寮があります。しかも、全ての寮が会社から半径3km圏内という便利さ!さらに大久保恒産には家賃補助のある社宅があるんです。満員電車に悩まされることなく、通勤しやすい場所に半額で住めるなんて、すごいですね〜!

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AM8:00 現場へ向けて出発

積み込みが終わったらトラックに乗り込み、いよいよ本日の現場に向かいます。いってらっしゃい!

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

AM9:00 現場に到着、作業開始【改修足場の組み立て工事】

本日1件目の現場に到着しました!こちらの現場は、「改修足場」というリフォームするお家へ足場をかける作業です。

作業が始まる前に、現場の様子を見に来た低層工事部の番頭、三井さんから注意点が共有されました。
「こちらの現場は車庫や植木があるから、そこに気をつけながら周りを良く見て作業してね」

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

ただスピーディーに作業するだけではなく、危機管理や周りへ配慮する意識が大切なんですね。

「改修足場の現場で気をつけなければいけないのは、傷をつけないように注意することです。新築の現場と違って、中に施主様がいらっしゃったり、門や車があったり、庭には植木やウッドデッキがあります。部材は鉄ですから、簡単に傷をつけたり壊してしまいますので、作業するときは細心の注意を払います」

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

入社2年目(取材当時)になる新卒社員職人達にとって、まだまだ経験したことのない作業は沢山あるそうです。

「これ、ここで大丈夫ですか?やったことないんですけど・・・」
「やってみよう!ゆっくりでいいよ!ちゃんと上を向きながらゆっくりね。よし、よくやった!」

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

初めての作業も、先輩が優しくフォローしながらどんどん経験させている場面が印象的です。さすが「建設業界で一番人が育つ会社」!

その後もどんどん作業が進んでいきました。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

PM12:00 お昼休憩

ここで一旦、お昼休憩。この日は近くのファミリーレストランでお昼ごはんを食べました。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

「低層の現場は住宅街であることが多いこともあり、普段はコンビニで済ませてしまうことも多いです」

休憩時間中は、仕事の話からプライベートな話まで、いろんな話をしていました。みなさんとっても仲が良いんですね!

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

「仕事って大変で辛いことも多いけど、だからこそニコニコ楽しくやることって大事なんだよね。どんな雰囲気の職場で働きたいか?どんな仲間と仕事をしたいか?自分がお客さんだったら、どんな人に仕事を頼みたいか?って考えたら、分かるでしょ?これは足場職人に限らず、どの職業、職場でも共通することだと思う」

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

なるほど、確かに楽しそうに働いている人は魅力的ですし、そんな人達と一緒にいるとモチベーションも上がりますよね!

それにしても、本当に楽しそうです。お昼を食べ終わって現場に戻って来てからも、現場監督さんも一緒になって作業開始直前まで本当に笑い声が絶えませんでした。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

PM1:00 次の現場へ移動

休憩後は、次の現場へ向かって移動です!

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

PM2:00 作業開始

2件目の現場も「改修足場」。こちらの現場は、組み立てではなく解体のようです。

「今回の現場は、電線が近くにあるから気をつけて。部材は鉄だから、近づけると感電しちゃうよ」

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

足場職人の仕事は、常に命の危険と隣り合わせ。だからこそ、事前の危機管理とチーム全体で気をつけるべき点を共有することが大事なんです。

作業中、近隣の方が通りかかると「こんにちは!ご迷惑おかけしております!」と元気な挨拶が聞こえてきました。

「工事って、うるさいし沢山のトラックが出入りするから施主様はもちろんのこと、近隣の方にとっても迷惑なんです。ただ、そこで『おはようございます!』『こんにちは!』って元気よく挨拶が出来るかどうかで印象は大きく変わってくるので、細心の注意を払って作業することはもちろん、どんな関わり方をしていくかも大切なんです」

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

”職人”と聞くとスキルや体力があることが大切なのかなというイメージがありましたが、それだけでなく周りへの配慮や気遣いが出来ることも大切になってくるんですね〜。

実際、近隣の方から「頑張ってね〜」と声をかけられる場面もありました。「お疲れ様」とお茶を出してもらうこともあるんだとか。大久保恒産の職人さん達が、施主様や近隣の方達としっかりと関係を築けている証拠ですね。

その後もテキパキと作業が進みます!

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

PM5:00 作業終了、移動

解体を終え、置場へ戻る準備を進めます。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

現場の掃除や施主様への挨拶も欠かしません。

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

全ての作業を終え、置き場へ帰ります。お疲れ様でした!

PM6:00 置場到着、図面の見積もり

置場に帰って来ました!
本社に行き、翌日の現場で使う材料を図面から見積もりします。

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PM7:00 解散

大久保恒産 足場職人 社員職人の1日の様子

明日の準備を終え、お仕事終了。1日お疲れ様でした〜!

仲間と切磋琢磨しながら、ものづくりを通して成長していけるやりがいのある仕事

職人の1日、いかがでしたでしょうか?

足場職人とは、仲間と協力し合いながら、プライドをかけてものづくりをしていくとてもやりがいのある仕事です。未経験の新卒社員職人でも一人前になれるしっかりとした教育体制、そして個々の強みが活かされるチーム制の導入は、「建設業界で一番人が育つ会社」を目指している大久保恒産ならではですね。

1日紹介で登場していた新卒職人達の活躍は、以下の記事からもご覧になれます!

中嶋木乃実『「もう一度職人をやらせてください」初の女性職人が見つけた夢とは?』
大久保恒産 足場職人 中嶋木乃実のインタビュー記事

丸田眞貴『沢山の失敗から学んだ1年間。憧れの職人に近づけるように頑張りたい』
大久保恒産 足場職人 丸田眞貴のインタビュー記事


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