研修担当者に聞く!「建設業界で人が一番育つ会社」の新人教育とは?

新卒社員の研修担当・大久保陽介
新卒採用・研修担当者である大久保陽介さん。彼は、「建設業界で一番人が育つ会社」という企業ビジョンを実現するべく、「徹底的に学べる1年間に及ぶ研修制度」と「人材を育てる文化」を中心となって創ってきました。

大久保恒産の熱い想いとビジョンに共感して昨年入社した新卒社員は、10名。
彼らは、この研修プログラムを経て、現在は各々の配属先で奮闘中です。
1年間共に学んできた同期、そして研修担当である陽介さんとは「新卒社員の休日に密着!社内スポッチャレクリエーション」でも紹介している通り、休みの日に一緒に遊びに行くほどの仲だといいます。
なぜ、そんなに仲が良いのでしょうか?
社員が口々に「うちの会社はアットホームだ」と言う大久保恒産。そんな大久保恒産の研修担当者である大久保陽介さんに、研修をする上で心がけていること、信頼関係を築くための取り組みなどを伺いました。
鍋パーティーやカレーパーティー、食事会・・・同期同士が話すきっかけになるようなイベントを開催
大久保恒産の新卒社員は同期同士とても仲が良いそうですが、新卒採用担当者・研修担当者として何か工夫されていることはあるのでしょうか?
新卒社員は4月から7月まで全員が同じ研修を受けますが、8月以降はそれぞれ配属先で働くようになるので、「同期全員で集まる」ということがなかなか難しくなってきます。
働く上で、先輩や後輩との関係はもちろんのこと、同期との関係性はとても重要だと考えていますので、同期同士が話すきっかけになるような機会を作ることをとても大切にしています。
具体的には、これまでに鍋パーティーやカレーパーティー、食事会など開催しました。新卒の子たちも、「こうやって全員で集まれるのは嬉しいし、いい気分転換になります」などと言ってくれています。

「会社に求められたからやる」のではなく、本人が自ら「やりたい!」と思って行動してもらう
陽介さんが研修担当者として、新卒社員と接する上で意識していることはあるんですか?
僕が研修担当者として意識していることは、「会社に求められたからやる」のではなく、本人が自ら「やりたい!」と思って行動してもらうにはどうすればいいのか?ということです。
そして、メッセージを伝えるときに、上から目線にならないように注意しています。もちろん私は先輩ですが、みんなの兄貴のような存在でありたいと思っているからです。
例えば、「メモを取る」という行為ひとつとっても、「メモ取れよ!」と伝えるのではなく、「なぜメモをとることが大切なのか?」という事について伝える。頭ごなしに命令するのではなく、内発的な動機付けを大切にしているんです。

とにかく「承認」、「尊重」。成長するための失敗を承認する大久保恒産は、否定せずに導いていく
あとは、とにかく「承認」「尊重」すること。大久保恒産には、失敗を怒るのではなく、失敗を承認する文化があります。
誰だって失敗なんてしたくないけど、失敗をしないと成功にはたどり着きません。失敗して必要なのは、「失敗から学び、その経験を武器に、再度成功を目指して挑戦する力」です。
もちろん、道から外れそうだったら軌道修正やサポートはしていますが、「否定せずに導く」ことを意識しています。

素敵ですね。「建設業界で一番人が育つ会社」を目指す上で、「失敗を承認する文化」が必要だと感じた出来事はありますか?
新入社員研修プログラムの一つに、「二人一組でチームになって足場の組み立てと解体を繰り返す」という研修があります。ボリューム的には、職人が通常20分ぐらいで完成させられるくらい。その日は「頑張って30分で完成させよう!」とチームごとに競争させました。
すると、チームメイトの2人が上手くコミュニケーションが取れずに、上手くいかないチームがありました。
チームの1人は、何事に対しても「俺には無理っす」と謙遜する子でした。自信の無さからだと思うのですが、その子は頭の回転も早く、絶対にやれば出来ると信じていたので、2回目が始まる前に「お前は優秀だから絶対にできるよ!俺が指示を手伝うし、失敗したっていいんだからやってみなよ!」と声をかけました。
すると、その子はとても頑張ってくれたんです。「陽介さん、次はこっちですか?」とその子から積極的に聞いてきたり、みんな歩いているのにその子だけ走って移動したり、1回目とは別人のようでした。
結果、どこのチームよりも早く終わったんです。「やっぱり出来るじゃん、さすが!この調子で頑張れよ!」と声をかけました。
この経験から、改めて「承認」、「尊重」は教育をする上でとても大切なことだなと再認識しました。その子の力を信じて、認めて、応援する。それだけでその子の力はいくらでも伸びるし、この文化は「建設業界で人が一番育つ会社」を創る上で必要なものだと思っています。

入社1年目の社員職人からみた陽介さんとは?
1年目の新卒社員職人と、研修担当者・大久保陽介さんとの結束力の秘密は、こういった取り組みにあったのですね。
実際、入社1年目の新卒社員職人達は、同期との関係や陽介さんとの関わりについてどのように感じているのか、聞いてみました!
【PROFILE】
五十嵐大稀(いがらし・ひろき)。低層工事部 2課1班。

僕は、陽介さんがいたから大久保恒産に入社できたと思っているので、陽介さんにはとても感謝しています。
というのも、「陽介さんがいなかったら、大久保恒産はこれだけ新卒採用に力を入れていただろうか?」「『大卒の足場職人を採用する』という流れになっただろうか?」と感じるほど、陽介さんの大久保恒産に対する思いは真剣だからです。
実際に入社してからも、「足場」というこれまで馴染みのなかった仕事をするに当たり、しっかりと学べる環境を整えてもらっています。大久保恒産は社風がとてもアットホームなので、陽介さんに限らず、たくさんの先輩方にサポートしてもらいながら頑張っています。
【PROFILE】
中嶋木乃実(なかじま・このみ)。低層工事部 施工課。

陽介さんは、上司というより、お兄ちゃんって感じですね。
配属されてからは、みんな休みがラバラで、なかなか全員で集まるという機会はなかったので、陽介さんがたまに声をかけてくれてみんなで遊びに行くときはとても楽しみです。
【PROFILE】
梅津孝道トビアス(うめつ・たかみち・とびあす)。低層工事部 施工課。

陽介さんは行動力がある、いい先輩です。休みの日が同期同士でなかなか合わず、あんまり全員そろって遊ぶことが減っている時に陽介さんがみんなを集めて遊びに連れて行ってくれた時は楽しかったです。
仕事も、体力がいるので大変なときもありますが、陽介さんをはじめ先輩方がサポートしてくれているので頑張れています。
【PROFILE】
安藤千晴(あんどう・ちはる)。資材管理部 販売センター所属。

陽介さんのことは、とても尊敬しています。私たちには無い視点を持っていて、いつも「そんな考え方があったのか!私には出来ないなあ」といつも勉強させてもらっています。
先日仕事の引き継ぎがあったんですが、「分かりやすいように」と表を作ってくださいました。そんな風に、いつも「みんなが仕事をしやすいように」という視点で創意工夫とサポートをしてくれています。
あとは、同期同士の仲が良いのも、陽介さんのおかげだと思っています。実は、入社当初はお互い緊張しちゃって、同期同士あんまり遊んだりとかする仲ではなかったんですよ。ですが、陽介さんが同期同士が仲良くなるようなきっかけになる場をたくさん用意してくれました。次第に打ち解けて、今ではみんな本当に仲良しです。人間関係が良いと、仕事に対するモチベーションも変わってきますよね。
【PROFILE】
脇田君彦(わきた・きみひこ)。低層工事部2課2班所属。

陽介さんは、ひとりひとりに対して親身に接してくれます。きっと陽介さん自身の中で「大久保恒産が建設業界で一番人が育つ会社になるためにはどうしたらいいのか?」という問いが常にあって、それを実現するために僕たちはどうするべきなのかを考え、研修や指導をしてくれているなと日々感じています。
仕事だけでなくプライベートも一緒に過ごすことがあるんですが、陽介さんは忙しいから、みんなと遊ぶ時間を作るのも大変だと思うんですよ。それでも僕達と過ごす時間を大切にしてくれているのはありがたいですね。
陽介さんをはじめ、少しでも大久保恒産の先輩たちの力になれるような番頭になることが今の目標です。
【PROFILE】
西方郁真(にしかた・いくま)。高層工事部2課所属。

陽介さんは高学歴で、研究職とかきっと沢山の選択肢があったと思うんです。なので、はじめは「どうして地域密着型の中小企業である大久保恒産を選んだんだろう?」と疑問でした(笑)。きっと、ここで働く理由は大久保恒産の「人」なのだろうなと1年間働いて感じています。そんな陽介さんが、新卒の僕達に対してもフランクに友達のような感覚で接してくれるのはとても嬉しいです。
僕が先輩になった時には、先輩たちのように、きちんと教えてあげられる先輩になっていたいと思います。そのためにもまだまだ必要な知識や技術を勉強し、日々成長していきたいです。
それぞれ、しっかりと陽介さんの思いを受け取り、各々の場所で頑張っているようですね。これから新入社員達がどのような活躍をしていくのか、これからとても楽しみですね!
まとめ:「建設業界で人が一番育つ会社」の新人教育とは
『新卒社員研修担当者に聞く!「建設業界で人が一番育つ会社」の新人教育とは?』いかがでしたでしょうか?
新卒社員達と研修担当者の結束力の秘密は、研修担当者である陽介さんの
・上司や後輩との関係はもちろんのこと、同期同士のコミュニケーションの場も大切する姿勢
・会社に求められたからやる』のではなく、本人が自ら「やりたい!」と思って行動してもらう内発的動機づけ
・とにかく「承認」、「尊重」。成長するための失敗を承認する大久保恒産は、否定せずに導いていく姿勢
そして、大久保恒産を愛し、陽介さんを慕う新入社員達の素直さにあるのかもしれません。
「建設業界で人が一番育つ会社」の新人教育、今後も期待がかかります!
